一、 新年の挨拶と「初釜」:最高格の主菓子で祝う 一月の主役は何といっても「初釜(はつがま)」です。茶の湯において新年を祝う最初の席であり、家庭でのご挨拶や親戚の集まりも、この初釜の精神に通じる「格」が求められます。 葩餅(はなびらもち) 初釜の主菓子として欠かせないのが「花びら餅」です。平安時代の宮中行事「歯固めの儀」を簡略化したお菓子で、裏千家をはじめ多くの茶家で新春の定番とされています。白味噌餡と蜜炊きのごぼうを柔らかな餅や求肥で包んだこの菓子は、ごぼうを「押し鮎」に見立て、長寿を願う意味が込められ ...